支援企業の概要
【代表】安田 由美子氏(67歳)
【創業】平成15年創業
【従業員】1名
【事業内容】織物業
【強み・特長】ジャガード織機、レーザー加工機、昇華転写プリンター等の設備を揃えた工房でお客様オリジナル柄の最高級ジャガード織物を自社一貫生産でサンプル織から本注文まで対応している。
【後継者】次男・安田 泰宏氏(40歳) 実質的な経営者として営業活動から企画・製造・納品まで行っている。
事業承継の課題など
①後継者が実質的に経営しているが財務の知識や金融機関との交渉に課題。
②経営者の事業用資産を後継者に承継するが、他の財産の分配が不明確(長男・長女と話し合いが必要)
③繊維産業全体の市場規模が縮小傾向にある中で早急に経営革新を進めていくことが必要。
支援内容など
①【現状分析】
事業内容、財務内容、個人財産などを確認。また家族構成及びそれらの人間関係をヒアリング。また、後継者が想い描いている今後の経営方針なども確認。
②【事業承継計画書の作成と提案】
現状分析を基に、相続発生時に予想される問題点・課題を説明。事業承継方針を文書化して、課題解決に向けた事業承継計画書として提案。
事業承継対策の重要性を理解してもらった。
③【事業承継対策の実行】
事業承継計画書の提案に基づき、事業承継の準備などを開始した。
ⅰ.事業用資産の承継
経営者の廃業と後継者の開業に向けたシミュレーションを実施。また、長男及び長女に対して相続発生時に問題とならないように自宅等の不動産は長男が相続することに決定。事前に贈与できる財産を計画的に贈与。
ⅱ.後継者教育の実施
苦手意識を持っている財務の知識や金融機関との交渉も各務原商工会議所が伴走しながら支援。
成果・事業者の声など
①【経営に対してさらに積極的に取り組める意識が高まった】
経営状況を良くしようと様々な経営課題の解決に向けて、ものづくり補助金や持続化補助金にも挑戦し、各務原商工会議所と一緒に取り組んできた。 一番の経営課題であった事業承継について解決の兆しが見えたためより一層経営に対して積極的に取り組めるようになった。
②【財務の知識習得や金融機関との交渉も今後必要であると理解できた】
今まで苦手意識を持っていて経営者である母親に任せっきりになっていた財務や金融機関との交渉も経営者になるうえで必要であることを認識することができ、今後積極的に取り組んでいこうと思った。
②【親子で話をするきっかけとなった】
今まで親子で事業承継の話を具体的にすることが無かった。今回、親子一緒に事業承継計画書の提案を受け、具体的に事業承継を話をする機会ができて良かった。
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